平成最後の夏、世はSexy時代
私はSexy Zoneというグループを好きになりきれていなかった。
(ホントにド新規が書いてるのでいろいろ多めに見てください…!!あとすごく失礼なこといっぱい書いてるんですけど、過去のお話なので許してください、気分を悪くされたらごめんなさい)
私の初恋は菊池風磨さんだ。
(幼稚園の時とかをカウントすると初恋ではないかもしれないけれど)
健人くんがいて、優吾くんがいて、北斗くんがいて、風磨くんがいて。
その頃私は小学3~4年生だったのだけれど、幼く、そしてジャニーズの仕組みだったりをよくわからない中でも「この人たちは4人でデビューするんだろうな」と思っていた。
あの頃の私は紛れもなく風磨担だった。
その時はシンメ、という言葉は知らなかったけれど、健人くんと一緒にいるときの風磨くんが大好きだった。ふまけん、という言葉はその頃の私にとって銀河一最強のパワーワードだった。
Myojoでやっていた「ふまけんRadio」のコーナーをよく覚えている。
なんどもトークテーマのはがきを書いたけど、結局一度も読まれずじまい。そんなもんだよね。
確かに2人は“推されていた”んだと思う。
だけどそれは今だから“推されていた”という表現ができるだけで、当時はそんなのわからなくて。
だから、Sexy Zoneがデビューすると決まったときに、幼い日の私は嬉しさと混乱とでテレビの前で大泣きした。
真っ先に、えっ5人じゃん、と思った。
自担の風磨くんをすぐ見つけて、次に健人くんを見つけて、、、優吾くんがいない、北斗くんがいない。
かわりにいたのは、雑誌でちょこっとしか見たことのない人たち。
このことを認識するまでにかかった時間は、ほんの1~2秒だったけど、体感ではなんだかすごくスローモーションだった気がする。
当時の私は家族からジャニーズを応援することに反対されていたので、雑誌はMyojoしか買わせてもらえず、少クラも録画させてもらえず、水曜日の1回、運が良ければ金曜の再放送で2回しか見ることしかできなかった。
だから、佐藤勝利という人はすごく人気の出そうな顔をした子がいるな、とか、マリウス葉は葉マリウスと同一人物よな?ハーフの子よな?とかしか知らなかったし、松島聡に関しては名前と顔が一致しないほどにしか知らなかった。
なんかね、風磨くんがデビューするのに、嬉しくない。
小学生の私が、ジャニオタの友人としていた交換ノートにこう書いていた。
風磨くんと一緒に健人くんがいて、優吾くんがいて、北斗くんがいて、それしかないのに。
佐藤勝利くんという人が推されている(というか、人気が見込まれている)のは、なんとなく分かった。
だから、ふまけんという強い2人の間に入るんだろうな、と考えていた。
この2人が、ふまけんの2人と、佐藤勝利くんと同じ土俵なのはちょっと、無理がある気がした。
何を思ったって事は進んでいく。
バレーに出て、CDも出して、歌番組にも出て。
だけど何回Sexy Zoneを見てもしっくり来なかった。
いや、確かにSexy Zoneの『Sexy Zone』はとても良かった。歌もダンスも、PVも最高だった。
だけど私の好きな風磨くんって、ここにいる人だったっけ、という違和感がどうしても拭えなかった。
私に甘いおばあちゃんがこっそり録画してくれていた唯一の少クラを何回も見た。
ララリラ、強く抱きしめて、今すぐに、ビリビリDANCEのメドレー。すごくはっきり覚えている。
何年も見続けた。
その間にもSexy Zoneは新しい曲を出した。私は風磨くん見たさにCDを買っていた。
優吾くんと北斗くんはHip Hop JUMPだった人たちと一緒にバカレア組と呼ばれるようになっていった。
B.I.Shadowのメンバーはそれぞれバラバラでも頑張っているんだって、わかってはいたけどやっぱり、認めたくなかった。
セクサマのCDを買ったとき、カップリングにSexy Boysって、松島くんとマリウスくんJr.の子たちといて、少し混乱した。混乱したと同時に、ほら見ろ、と思った。
私はセクサマまでしかCDを買っていない。
Sexy Zoneが3人になるらしいよ、と友人から噂を聞いて、ほらやっぱり、と思ったから。
中島健人と菊池風磨に佐藤勝利、その中にあの2人が入ってうまく行くわけ無いと。
私が見たかった、デビューして舞台に立つ風磨くんはこうじゃなかったのに。
私は徐々にSexy Zoneから離れていった。
もう見ているのもつらかった。
それからしばらく別ジャンルで過ごして、17年の1月に私はHey!Say!JUMPにハマって、またジャニーズの世界に帰ってきた。
久しぶりに見たMyojo、少クラ。
Sexy Zoneは、5人でそこにいた。
私の知ってるSexy Zoneじゃないな、と思った。
何があったんだ、と思っても、何があったのか、知ろうとはしなかった。
確かにかっこよかった。相変わらず風磨くんが好きだった。好きすぎて、風磨くんと同じ髪型にしたりした。
テレビも見た。ドラマも見た。サマパラのDVDも買った。
そこまでした。だけどそれでも、Sexy Zoneだけは大好きにはならないと、ニワカの一生ド新規でいようと、そう決めたはずだった。
けれど、18年4月、諸事情で精神病を患い、死にたいとばっかり考えていた私は、うっかりSexy冠を見てしまって、うっかり中島健人さんに命を救われてしまった。
(中島健人さんへの感謝の話もいつか書きたいな)
見るつもりがなかった24時間テレビ41は、テーマが「人生を変えた人」で、偶然にも放送日は私の人生を変えてくれた中島健人さんのおかげで迎えることができた私の18歳の誕生日だった。
だから見た。めちゃくちゃ見た。
Sexy Zoneの誰かを自担と呼べるほどではなかったけれど、風磨くんのことは推しと呼べるほどには好きだったから、全部録画して、全部見た。
フィナーレは、見るかどうか迷った。
だって、嵐がパーソナリティのときのフィナーレの相葉くん、あれ見ると泣いちゃうから。
あんなことSexy Zoneにされたらたまんないよ、いろいろたまんないよ、という気持ちだった。
だけど私は中島健人さんの紡ぐ言葉が好きだから。
中島健人さんという、完璧なアイドルで、素敵な人間の彼の言葉は聞きたい、と思い、少しの恐怖を抱えながら、横目で5人の人生を変えてくれた人を聞いていた。
だけど私はもう、風磨くんが話している時点でちょっと、涙腺が危うかった。
だって、ずっとずっと、好きだったのに、私は風磨くんが頂点を目指す仲間を信じてこなかったんだな、と、わかってしまった。
自分の好きな人のこと信じられないなんて。
あの瞬間の私は、小学生に戻っていた。
佐藤勝利さんは、ただの人気の出そうな顔した子じゃなくて、幸せをたくさん奏でることのできる立派な青年になっていて、
松島くんも、マリウスくんも、みんなみんな、あの頃の頼りないJr.なのかデビューしているのかよくわかんないような子じゃなくて、"Sexy Zoneとして"誰かを変えられるほど大きくなっていた。
私はマリウスくんより年下なので、こんなことを言うのはなんだかとてもアレだけど、
松島くんもマリウスくんも、絶対に誰かの人生を変えるヒーローだ。すごくかっこよくて、あの頃の面影はあるけど、凛々しくて、頼もしかった。
私が憧れていたアイドルの中島健人さんは、こうやって、弱くないように、完璧であることを求めていたんだと、
それぐらい、アイドルでいようとする彼はやっぱり素敵だった。
だけどきっと、弱さを見せたとしたって、彼は彼で、私のあこがれのままなんだろう。
(この話はまた別の記事に書くかもしれない…)
『Sexy Zone』が掛かって、5人が踊り始めた瞬間、ぶわぁ、と鳥肌が立った。
これが、Sexy Zoneか。
Sexy時代はもう、とっくに来ていたんだ。
松島くんが言っていた。彼ら自身だって、不安だったんだ。
だけどSexy Zoneはここまでやってきてたんだ。
どうすれば夢は叶うのかな?と、風磨くん健人くんが背中を合わせたとき、我慢できずに泣いた。
私は、菊池風磨くんが好きで、そして、Sexy Zoneが好きだ。
頂上に行くまでの景色を見せてほしいと思った。
風磨くんだけじゃなく、Sexy Zoneに、5人に、世界一幸せになってほしい、と思った瞬間だった。
あんなに嫌だったのに。3人になって、ざまあみろって思ってたのに。
今はもう、絶対に5人で頂上の景色を見てほしい。
私は5人と一緒に頂上の景色を見る資格はきっとないと思う。
だからどうか、彼らと、彼らをずっと応援してきた人たちに、頂上の景色を見てほしい。
24時間テレビは、それを感じさせるには十分すぎた。
今までで一番最高なSexy Zoneを聴いた。
5人が今まで頑張ってきたことを、私は見てはいないけど、Twitterでちらほら見ていた。
(だけど、風磨くんがみやぞんさんと一緒に練習してたのは自分で知ってた。みやぞんさんを見たときに、みやぞんさんとのことだけじゃなく、きっと今までのことを思い、ずっと言われてきたことに背く形になったとしても、涙を流した風磨くんはとても素敵な人で、やっぱりだいすき!!!!!)
5人なら彼らはどこまでも行けるんだろう。
MildをWildにできるし、もちろんSexy時代だって作れる。作っている。
やっと、小学生のうじうじした私が納得した。
B.Iメドレーも、サマパラのララリラも、全部笑顔で見れた。
風磨くん、健人くんは彼らで。
北斗くん、優吾くんは彼らで。
今そのまま、それぞれの場所で、それぞれの仲間と頑張っている彼らを、全身全霊で愛していくのが、今の私にできることなんじゃないだろうか。
文章力がなくて、着地点がなくなっちゃった。
ただ、私は何年もかけて、ようやくSexy Zoneを心の底から好きだと思えるようになった。
心の底から応援できるようになった、それがすごく嬉しかった。
その気持ちを書きたかっただけなのに、こんなに長ったらしくなっちゃった、中身スカスカだなぁ、
Sexy時代は来ている。
今からでもきっと遅くないかな?
やっぱり私も風磨くんと一緒に、
いや、5人と一緒に、頂上の景色も、それまでの景色も、見たくなっちゃったよ。
一緒に見てもいいかな?見せてくれるかな?